株式会社アイゼル経営研究所

ビジネス・ショート・ショート

ビジネス・ショート
  • 「合わない人を抱え込まない」ことが、製造業を強くする!!
    2026.2.8
    人手不足の製造業では、「とにかく辞めさせない」「現場に合わせてもらう」という考え方が根強くあります。しかし、現場を見ていると、無理に人を抱え込むことが、かえって事故や不良、職場不和を招いているケースも少なくありません。製造業の仕事は一括りにできません。「黙々と正確さが求められるライン作業」、「段取り替えや組立等改善力が必要な工程」、「品質検査や記録等の細かい業務」など、求められる適性は大きく異なります。それにもかかわらず「全員が何でもできるべき」という前提で配置すると、向いていない人が必ず生まれます。重要なのは、人に仕事を合わせるのではなく、仕事を役割として切り分けることです。「この工程は正確性重視」「ここは判断力重視」と求める特性を明確にし、合わない工程に無理に配置しない。すると、役割に合う人だけが自然に定着します。評価も一本化してはいけません。改善提案の多さだけで評価すれば、安定稼働を支えている人は報われません。工程ごとに評価軸を分けることで、納得感が生まれます。「合わない人を手放す」のは冷たい判断ではありません。合わない仕事を続けさせないことは、本人にとっても誠実です。製造業の多様性とは、人を変えることではなく、仕事を分解し、適材適所を徹底すること。その覚悟が、強い現場をつくると思います。
  • 「格差と多様性の時代に、中小企業はどう生き残るのか!」
    2026.1.31
    近年、個人間でも企業間でも、格差が急速に広がっています。売上や利益だけでなく、情報量、人材、意思決定のスピードにおいても差は拡大しています。この流れは今後さらに加速するでしょう。もはや「みんながそこそこ良くなる」時代ではありません。一方で、社会は「多様性」を重視する方向へ進んでいます。働き方、価値観、消費行動は細かく分かれ、「平均的な顧客」「標準的な社員」という前提は成り立たなくなりました。この環境下で中小企業が大企業と同じ土俵で戦うのは現実的ではありません。生き残りの第一条件は、「全部を狙わない」ことです。万人受けを目指すほど、価格競争に巻き込まれ、体力を消耗します。むしろ、自社が本当に価値を提供できる顧客や領域を絞り込む勇気が必要です。私のお客様でも規模は小さくても、「ここだけは強い」と言える分野を持つ企業は、格差の中でも確実に生き残って利益を上げています。第二に、「多様性を管理しようとしない」ことです。社員も顧客も多様である以上、全員を同じ基準で縛ると摩擦が生まれます。働き方や役割を柔軟に設計し、「合わない人を無理に抱え込まない」判断も、経営の重要な選択です。第三に、スピードです。格差の正体は、能力差よりも意思決定の速さにあります。完璧な計画より、まず試す。合わなければ修正する。この繰り返しができる中小企業こそ、変化の時代に適応できます。格差と多様性の時代に必要なのは、「大きくなること」ではなく「自分たちの立ち位置をはっきりさせること」。中小企業が生き残る道は、意外なほどシンプルなのかもしれません。


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