株式会社アイゼル経営研究所

ビジネス・ショート・ショート

ビジネス・ショート
  • 「マスコミ報道だけで景気を判断していませんか?」
    2025.11.29
    最近、テレビやワイドショーでは「物価高で生活が苦しい」「景気回復の実感がない」といった言葉が繰り返されています。確かに生活必需品の値上がりで負担を感じる方が多いのは事実です。しかし一方で、現場を歩いていると報道とは少し違う空気も感じます。私は仕事柄、飲食店、デパート、スーパーなどの小売現場を見る機会が多くありますが、コロナ後の消費は明らかに回復しています。観光地ではインバウンド観光客や高齢者グループがあふれ、都心のレストランでは共働き世帯や余暇消費を重視する層で席が埋まっています。私の知人の装飾会社も、イベントやデパート催事の依頼が急増し、対応が追いつかないほどの忙しさです。このように“動いている経済”が確かにあるにもかかわらず、マスコミが取り上げるのは負担増や困窮といったネガティブなテーマが中心です。こうした話題は視聴者の関心を引きやすく、ニュースとして扱いやすいため、どうしても情報が偏りやすくなります。結果として、実態以上に「景気が悪い」という印象が強まってしまうのです。大切なのは、マスコミ報道だけに流されず、自分の目で現場を見ることです。実際の景気は一様ではなく、苦しい層と消費が戻っている層が同時に存在しています。だからこそ経営者は、「誰が動いているのか」「どこに需要があるのか」を冷静に観察する必要があります。景気の“気”は気分の“気”。気持ちが上向けばお金の使われ方も変わります。明るい情報にも目を向けながら、今の経済の流れを自分の頭で判断することが、これからの経営にとって最も重要な力になるのではないでしょうか。
  • 命日にお墓参り「心を整え、つながりを確かめる時間」
    2025.11.22
    一年に一度巡ってくる故人の「命日」。この日は、私たちにとって大切な誰かの“旅立ちの日”であり、その人を静かに思い返す特別な節目でもあります。忙しい毎日の中でも、命日にお墓参りをすることには、深い意味があります。まず、命日は故人の「存在を改めて確かめる日」です。普段は思い出す機会が少なくても、命日だけは自然と心がその人に向かいます。お墓に足を運び、手を合わせることで「確かにここに生きた人がいた」という事実を心に刻み直すことができます。これは宗教に関係なく、人としてごく自然な行いです。また、命日のお墓参りには「感謝を伝える時間」という側面があります。生前の思い出や学んだこと、支えてくれたことを静かに振り返ることで、心が整い、自分の歩みを見つめ直すきっかけにもなります。故人の前で素直な気持ちになれるのも、命日という特別な日の持つ力でしょう。明日は母の命日です。亡くなった前日まで私と元気に電話で話をしていた母でしたが、家の近くの家庭菜園で倒れていたと近所の方から連絡を頂き、駆けつけた時には既に亡くなっていました。あまりに突然の事で、慌ただしくその後の仏時に追われ悲しむ間も無かったことを覚えています。近年は、樹木葬や永代供養墓など、お墓の形は大きく変化しています。しかし、供養の形が変わっても「命日に故人を思う気持ち」は時代が変わっても変わりません。大切な人の命日が巡ってきたら、少し時間をつくってお墓を訪れてみてはいかがでしょうか。そこには、故人とのつながりと、自分自身の心を見つめ直す豊かな時間が流れているはずです。


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