ビジネス・ショート・ショート
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「働くことで見えてきた、自分の可能性」2025.5.17
先週、「なぜ働くのか?」という問いを投げかけました。今回はその続きを、私自身の経験を通してお話しします。35年前、私は30代半ばで転職をしました。「今の自分にはもっと可能性があるのではないか。二度とない人生だから悔いなくチャレンジじたい」――そんな思いがきっかけでした。しかし、転職はわずか1年で失敗。その後、再就職もままならず、自ら会社を立ち上げました。当時の私にとって働く目的は、家族を養うこと、持ち家を持つこと、子どもを大学に通わせること。生活のため、お金を稼ぐためでした。ただ、独立して痛感したのは「お客様に対価をいただくには、まずお役に立たなければならない」ということ。その原理に気づいてから、私は「自分に何ができるか」を考え、試行錯誤を重ねました。すると、不思議なことに、想像もしなかった自分の強みや可能性が見えてきたのです。働くことは、単に生活の手段ではなく、自分自身を掘り起こす行為でもあります。「自分にはもっと何かできるはず」と思う方は、まず誰かの役に立つことに意識を向けてみてください。そこから新しい自分が見えてくるかもしれません。 -
「今どきの若手はなぜ辞める?趣味と仕事の“価値観ギャップ”」2025.5.11
最近「大卒の新卒の3割が半年以内に転職する」というニュースをよく目にします。「せっかく育てようとしていたのに、なぜ?」中小企業の経営者が戸惑う場面が多いようです。背景には、若い世代の「働くこと」への価値観の変化があります。彼らにとって、仕事は「生活のため」「自己実現のため」だけでなく、「趣味やプライベートを充実させる手段」としての側面が強まっているそうです。人生は仕事一色ではなく、“どう生きるか”が優先される時代になっているのです。20数年前、近所のBARで「趣味の旅行がしたいから安定した公務員を目指した。」と言う若者の話を聞いて呆れたことが有りますが今では普通の様です。一方、私たち経営者世代は、「努力して認められる」「昇進して収入を増やす」ことが当たり前の価値観で育ちました。だからこそ、若手社員の離職に対して「根性が足りない」「甘えている」と感じてしまうこともあります。しかし、このギャップを埋めなければ、人は定着しません。いま企業に求められるのは、「この会社で働くことが自分の人生にどう役立つのか」を社員自身が実感できる仕組みや対話です。仕事を通じて自分の成長が見える、社会に貢献している感覚がある、趣味や家族との時間も大切にできる——そんな環境こそが、若手の心を動かすようです。「なぜ働くのか?」という問いは、若者だけでなく、私たち自身ももう一度見直すべきテーマなのかもしれません。


